精工舎( 後期柳島 [明治後期] )Seikosha ( Late Yanagishima [Late Meiji era] )
精工舎 1907(明治40)年前後
精工舎、柳島期後期の製造と思われます。
ケースを飾っている飾り模様が特徴的できれいです。
文字盤は亜鉛メッキ板に紙文字盤を貼ったものです。
ガラスは両方ともゆらゆらガラスで、オリジナルのように思います。
機構は下に記したように、若干の変更があるにしても、最もオーソドックスな普及型です。
明治40年代の初めからは、機械をケースに取り付ける下のネジが、横2本づつに変わります(左写真・赤手A)。以降はずっとこのスタイルになります。右写真はこれまでの形(赤手A)で縦にネジ1本止めです。またこの機械は、アンクルおさえが、従来の細い棒状のもの(右写真・赤手B)から、(左写真・白手B)板状のものに変更されています。40年代初期の頃に見られるようです。
柳島初期の機械。AとBに関しては、明治40年末頃までは基本的に変わっていません。